新樹造園からのお知らせ
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雑木の庭
雑木の庭
身近に自然がたくさん残っていた時代は、周辺に雑然とした荒れ地や、曲がりくねった河川の淵などに手つかずの場所がたくさんありました。
その時代”の有名な寺院や大きなお屋敷では、剪定と刈込を繰り返された庭木が管理の良さを誇っていました。
そうした庭園にあこがれを持ち「家を建てたら庭園も!」とそれぞれが頑張って夢を叶えた時期がありました。
日本中の庭に刈り込まれた樹形が溢れ出した頃、市街化整備や農地区画整理が進み周辺の景色が人工的な景色に変化しました。
道路も河川も直線や幾何学的な円弧型に整えられ、空き地は直線的に区画されてくると、刈り込まれてドーム状になったツツジや段づくりの庭木がそこら中に並び、人工的な樹形に癒しを感じなくなりました。
里山の景色や山奥の自然な景色に癒しを感じるようになり、石も木も山にある姿のままが私たちの心を捉えるようになったのです。
雑木の庭が求められるのは、こうした環境の変化からです。
安達美術館の庭園が理想とされてきましたが、今は過去の庭園です。
段造りや玉造り、刈込物の無い景色!これが見る者の心を癒す環境になったのです!
段造りや玉造り、刈込物の無い景色!これが見る者の心を癒す環境になったのです!
街路樹なども一定の樹高や形の規格品でなく、軽やかな自然樹形の物に育てるとどんなにか感じが良いでしょうね!
"雑草”という草は無い!の有名な言葉があります!雑木という名の木もありません。
野山に自然に生えている名も知らない自然樹形の木々を総称して”雑木”と呼びます。
刈込、仕立ての無い自然樹形ですが、放置ではない美しさを追求します。
マンサク、アセビ、アオダモ、モミジ、枝の途中切り戻し禁止!
剪定は枝の又で抜く、枝先切らない!そして木洩れ日を追求。
ヤマボウシ、ユズリハ、モッコク、モミジ、そよ風になびく枝先!
モミジ、アオダモ、ソヨゴ、アオダモ、地被はハツユキカズラ
現代住まいの庭は”雑木の庭”が主流になっています。
近年は玉物や段作りを最初から植える事は先ずありません。
しかし剪定のつもりが刈り込みになり、結果段作りになってしまう例が多発しています。
植えた木々が大きくなってきたら、元から抜ける株立ちの樹木が便利です。
近年植えられる樹木は「株立ち」多い。
それぞれの庭木のボリュームを維持調整しやすく、全体の景観も保たれ易い利点があります。
刈り込みの無い爽やかな木々、透かし剪定の技術が求められます。
射水市小杉 A/I邸
庭を造る意図は様々です。
山奥で見た深山幽谷の景を自宅の居間や座敷で味わいたい。
生まれ故郷の懐かしい山や川の景色を再現して心を休めたい!
山奥で見た深山幽谷の景を自宅の居間や座敷で味わいたい。
生まれ故郷の懐かしい山や川の景色を再現して心を休めたい!
射水市小杉 Y/K邸
自然の林の中の風景を切り取りしたものから、石組みや流れの景色に沿わせたものまで。
高岡市石瀬 M/I邸
木漏れ日のあたる広々とした空間が爽やかなのです。下草の美しさが目を引きます。
射水市片口 I/B邸
斜面を生かした植栽が雑木の柔らかな感じを引き出します。
緑陰は快適な環境をイメージし、樹下の草花をやさしく育ててくれます。
夏の日差しを和らげ、周囲を冷やしてくれる木々の葉は、それ自体の
夏の日差しを和らげ、周囲を冷やしてくれる木々の葉は、それ自体の
美しさと共に環境全体を良い状態に変えてくれます。
雑木を植えたから”雑木の庭”が完成したというものではありません。
自然の植生を考え、根元の曲がり具合などに注意して植えなければ風情は出ません。
透かし剪定を心がけ、下草を育み、枝先が風に揺れる風情を楽しみましょう。
南砺市井波 K/M邸
植栽地盤に山坂を作り、穏やかな稜線や起伏に植栽する。
表面排水も良くなり、景色も良くなります。
高岡市金屋町 北陸予防医学3F
富山市向新庄 S/A邸
玄関口が直接見えないように、御簾垣と共にヤマボウシの株立ちを植え、ソヨゴ、カクレミノを添えます。
既存の材料をベースにアプローチも野趣的に。
仕立てられていた昔の樹形も、徐々に自然樹形に作り直します。
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