新樹造園からのお知らせ
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滝と池と流れ
実際の流れを作って問題になるのは「水漏れ」です。
既存の庭を掘り下げて、石や根を除き川砂を敷き、空洞のできない様にフェルトを敷いて、漏水防止のゴムシートを敷きます。
更にその上にフェルトを敷き川砂を敷いて石を組みます。
絶対にゴムシートを傷めない様に工事を進めます。
水面を予測して絶対に水を漏らさない様にゴムシートの高さを保つ事です。
石質や組み方によりますが、必ず水漏れは発生します。その漏れた水を最後にまた回収することが大切です。
365日×24時間流れ続ける水の0.1%漏れ続けても大変な量の水漏れになります。
水質保全と浄化-ろ過装置
池庭を造り、池に水を入れるとその水は必ず汚れます。
生き物を入れなくても、落ち葉とホコリ、小動物や昆虫の死骸が水に浮くものです。
また何よりも太陽光で、どんな水でも青藻が生えて水を汚します。
青藻はある程度仕方のない事ですが、新しい水を加え新陳代謝を促すことで対処できます。
そこでその水を少しでも長い期間美しく保つため、浄化設備が必要になります。
池の上水と底水を同時に抜き、ゴミを上手に流す方法をとります。
今まで数多くの池を造りながらこの方法を試してきました。
落ち葉や風に飛ばされたビニールなどで排水ができにくくなった場合の予備排水は
池本体と浄化槽にも必要です。万が一の場合をあらゆる角度から考え、安全装置を
作る事も大切な仕掛けです。装置図面は最後に付いています。
滝や流れの庭は人が作りながらも、大自然の景色そのままに深山幽谷を感じさせるべく腐心する。
そこに清浄な水が流れる様は、観る者の心を洗う。
石を沈めて木や草を植え、象徴的ではあっても特徴ある渓谷の景を創り、それを眺めて楽しむ。
水は低い所を探しながら更に低い所へ流れる。当たり前の景色が自然の景色!
流れの方向が変わるのはより低い場所と石などの障害物のせいで、それがまた景色を造ります。
氷見市 Y/T邸
南砺市岩武新 H/G邸
少し前までは庭に池を造り、鯉を飼う事に多くの人々が憧れた。
しかし、目白御殿の蔑視と衰退でやがてはそのブームは収まった。
しかし水の流れる庭は美しくて楽しい。
砺波市石丸 Y/K邸
渓谷を流れ滝を出て、池に落ちる辺りの景
大きな岩を一番奥に据えその脇から水がわき出る様に作りました。
池から流れ出る下流と石浜。
「水は命の源 美しいままで海へ!」この流れを見て感じて下さい。
少し広い浅瀬の水は、静かさと清々しさの中にも動きがあり、飽きがきません。
飛び石を伝い小さな橋を渡る!せせらぎの清水は目も心も洗ってくれます。
水を止めても川面迄延びた苔が自然の景色を見せてくれます。
流れに沿って歩く路は苔むした細い六方石の階段です。
飛び石や延べ段には無い山道の風情が有ります。
普段は水を流さなくても、夏の夕方や来客のある日などは浅いせせらぎがとても心地良いものです。
満月の映る庭を!と月夜に流れの方角を見定めて造りました。
高岡市 M/I 邸
比較的狭い庭ながらも、山奥の景から平地の大河までを造ります。
上流は沢飛びで中流は丸太端や平橋。下流を太鼓橋にして景色を象徴します。
高岡市二塚 I/O邸
南砺市森 Y/K邸
滝口と反り橋、船着き石
高岡市佐野 K/Y邸
水の落差2m以上の豪快な滝。滝下右裾の石が狛犬を思わせる形状です。
射水市本町 Y/K邸
池下流の景も岬灯篭の姿が美しい。
南砺市江田 R/O邸
大切に育てられ、形のいい鯉の群れ。船着き石の水面すれすれの様子が優しい。
南砺市森 Y/K邸
滝口と反り橋、船着き石
高岡市佐野 K/Y邸
水の落差2m以上の豪快な滝。滝下右裾の石が狛犬を思わせる形状です。
射水市本町 Y/K邸
池下流の景も岬灯篭の姿が美しい。
南砺市江田 R/O邸
大切に育てられ、形のいい鯉の群れ。船着き石の水面すれすれの様子が優しい。
南砺市苗島 M/T邸
美しくて豊富な水の流れる砺波平野ならこそ、昔から流れを取り込んだ庭はたくさんありました。
用水の水を取り込んでまた用水に返す、比較的高低差のはっきりした土地ならこそです。
流れの庭を作る手法
流れや池を造ると水漏れが問題になります。
下地をハーフパイプ状に掘り、砂を敷いて空間ができないようにしてゴムシートを敷きます。
更に保護フェルトを敷き、砂を厚く敷きその上に石を据えます。
石の形状にある程度の制約が発生しますが、水の漏れない事の方が優先します。
池の部分はコンクリートプールを作る事が最適です。水の重さは計算すると大変な物です。
漏水は下方にだけ滲みるものではありません。土層の毛細管現象で水面以上の高さまで湿気を持たせます。
長い期間の漏水は、樹木の根の成長を阻害し、腐らせて、その他の建築物などの地盤を弱くするなど、環境全体に影響します。
水は循環させ生理ろ過します。池と濾過槽はパイプ2本でつなげます。
池の底水と、表面排水の半々を同時に濾過槽へ流れる様にします。
池水のろ過と循環装置
庭の池の管理に困憊されている方が多いでしょうが、良い方法があります! 鯉の餌や落ち葉花がらなどで池の水は次第に汚れます。
夏の雨や日射しでも青藻が発生しそれらで水は汚れます。 循環の装置と共に簡単なろ過設備で美しい池や鯉を眺める事が出来ます。
右の池に対し左の浄化水槽は10分の1の容積があれば充分ですが、浄化水槽は池本体よりも少し深い 位置が必要で循環用ポンプの置き場所や、いざと言う時の為に人が入って作業できる広さが必要です。
冬の終わりに鯉を上げずに循環水槽の掃除だけで美しい池水が眺められます。
循環水槽のろ過ネット掃除は、夕立のある夏の季節と落ち葉の季節など年4回程度で済みます。
通常はこうした蓋を掛けておきます。
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