新樹造園からのお知らせ
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- 2024/02/20 飛び石と延段
- 2023/12/29 スタッフブログ2023
- 2023/11/10 家庭から出る残土の処分を引き受けます。
- 2023/07/28 新着情報
施工
施工(せこう)は工事を行う事ですが、法律を施行(しこう)する場合にも使います。
建設業の関係では施工(せこう)と発音します。
さて造園工事を含め建設業界の施工も各種の法律が適用されます。
それは無知や安直、予算と収支の不釣り合いや
倫理の欠如から不正工事の後に、やむを得ず罰則を含めた法律が生まれます。
しかし、誠意と創意の庭にそのような法律は不要です。
施工は職人の良心に基づいて、相当の技術を駆使して完工します。
データーの改ざんや偽装は、いつか化けの皮がはがれ、必ず墓穴を掘ります。多くの例が物語っています。
リニューアルのお勧め!
居間から見える景色が隣家の台所等という事はよくある事です。(現況)
互いのプライバシーとか、自分の安心感とかを考えると、庭を整える事は一石二鳥なのです。
背景になる板塀を設置して、オブジェの六方石を据えて植栽や地被を施工します。
完成一歩手前ですが、景色はこの様に変り、住まいのグレードは格段にアップします。
施工の際の良心的な作業で庭の価値が決まり、その後の維持管理にも影響を及ぼします。
地中の水流と気流、土質と表面排水が第一です。
これをクリアすれば樹木は種からでも大きく育ちます。
これが不完全だから植えられた樹は小さくなってゆきます。
同じ樹種を等間隔に整列植えするのは、全く味気なく美しくありません。
株立ちあり単幹あり、傾いたり片枝だったり、樹種様々が心地よく感じます。
大きな庭園ほど当初の設計が重要です。水や空気が滞らないように、土質にも充分な配慮が必要です。
水はけの思わしくない場所なので50〜60cmの砂利層を造り、暗渠排水を施して透水性シートを敷き詰め客土します。
土は赤味のある山砂(砂壌土)に肥沃な畑土を半々に客土。
流れと池を造るため漏水防止にゴムシートを敷きます。池の底水抜きのパイプを埋設。
流れには砂を敷き、コンクリートで底打ち、池はコンクリートプールに防水上塗り。
池の中の石組みや橋の設置などして足元をコンクリートで固定します。
石組みが終われば植栽が始まります。土壌改良剤(バーク堆肥、炭クズ、もみ殻燻炭)を充分に混ぜます。
土留めの石積は客土と並行して積みました。
排水も重要ですが保水力も大切なので、パーライトも使います。塀の基礎にミカゲ磨き版を取り付け。
この庭の完成は平成30年7月の予定です。
高岡市戸出 O邸 28年11月に庭を造らねばならない訳があるのです。
11月18日少し仕事が進みました。
L型擁壁を据えて植栽を始めました。埴土は黒土ですが表面を山砂にしておかないと作業ができません。
植栽と並行して、飛び石も据えます。
雑草の生い茂る遊休地の景色が二週間でここまで変わりました。
庭を造る!創造はセンス、直観と理論と臨機応変の全てが必要です。
隠したい背景と生かしたい背景をシッカリ定めて形を作る!
施工の基本 地下の排水と土の状態が最重要で、土が良ければ種からでも挿し木でも育ちます。
落葉樹、常緑樹それぞれ移植に最適の時期があります。
過去に一度でも適切に移植した樹木には直根などが無いために、比較的時期を選ばずに移動が可能です。
植物の健全な成長は”土質”と排水がポイントです。
地下水脈の流れる地中でなければ、樹木は健全に成長しません。
造成時の無機質或は有害な成分も含む山砂に、僅かの土壌改良材を混ぜて植えても、樹木は小さくなるばかりです。
土壌環境が良ければ、種や挿し木からでも樹木は大きく育ちます。
全くの新地から始まる庭
設計の後、現場の庭はこうして出来上がります。
建築工事の土間は砕石などを敷いて、重機が出入りして踏み固められています。
何本もの暗渠管を敷き、数カ所に直立管やDOパイプを立てて、地上と通気も可能にします。竹垣の廃材を載せて土を盛ります。
アプローチ部分は下から4層に分け、転圧を繰り返し砕石で土盛りします。
先ずはアプローチの土間コン、階段石の固定、板石を敷きながら融雪金具の設置、均等な水量を保つためにパイプはエンドレスにします。勾配や幅の変化現場で眺めて修正する事もしばしばです。
水琴窟の仕掛けもして、階段脇の土留め石積も景色として重要な部分です。
植栽が始まれば、完成は間近!木炭のクズを大量に混ぜ、バーク堆肥もシッカリ混ぜて植え込みます。
車庫前や玄関前の敷石も融雪金具を据えながらの工事です。腰掛待合の土間も完成。
内玄関の柱下に化粧ソウバン、下足箱下にも幅木貼り石。玄関や門の石貼りも左官屋の手を借りながらも自社工事。
株立ちの紅葉、アオダモ、シャラ、ソヨゴ、椿、トサミズキ、カマツカ、風になびく枝先が心地良いのです。
蹲踞は景色のポイントになります。アプローチの模様もポイントです。
格子戸の向こうに見える景色こそ、日本庭園の美しさをアピールできる景色です。
完成しました。が出来上がった時が一番綺麗では困ります。本当の美しさはこれから徐々の見えてくるのです。
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