スタッフブログ2024
令和 6 年も「誠意と創意」を心に刻み、より厚い信頼を得られるよう努めます。
3月14日
彌生も月半ば、ようやく天候が数日良さそう〜
クレーンの届かない場所に、重量700Kgヤマボウシを植栽。
幹をバケットで、鉢を排土板で持ち上げて、バックフォーの限界で移動。
旋回もままならぬ狭い通路を、ギリギリの切り返しをしながら搬入。
大きなヤマボウシの定植完了です。花が楽しみです!
順次工事が進んでいます。
3月に入り天候が不安定、2月は比較的良好でしたが、今月は寒い日が多い。
2月15日
積雪皆無の如月は軽快に作業が進みます。昨年夏からのご要望でしたが、今冬更新をお願いしました。
そもそも青竹は冬場にしか手に入り難くなっています。カーポート隠しと庭の背景に竹の御簾垣。
本物の竹は年月で朽ちるけど、だから”自然の美しさ”が有ります。背景が塩ビやトタンは頂けません。
陽も当たり雨も当たる過酷な場所でしたが、結構長持ちしました。竹の詫び寂感じ取って頂きました。
1月24日
昨夜一発の大きな雷が鳴り、大雪に警戒を何度も聞かされて、今朝20cm程度積もった雪景色。
道路の除雪は早朝暗い内に、完璧な機械操作で綺麗に浚われています。いつもありがとうございます。
ヤマボウシの株立ちは上手くしなって対応していますが、やがて空中の水分を吸って自身が解けて重くなります。
雪を払ってもらい、試練に耐えたヤマボウシ。半分は落ちた電線の着雪。
駐車スペースと玄関までを朝の運動と思って妻が・・・・。後は小型の排土板で。
1月もはや20日、ここに来て警報級の”大雪”の予報が出ています。
形あるものはいずれ壊れる、滅多に無いと言うだけで、永遠は石とて”絶対は絶対に無い!”
普通に暮らす事が後ろめたくなる程、能登や氷見など悲惨な光景が映し出されています。
灯篭ぐらいで騒ぐのは真に申し訳無いと思っています。
中央の灯篭だけは再建しましたが、春日灯篭2基は廃棄処分です。
最近の庭に春日灯篭は似合いません!似合わないけど捨てるの勿体ないと隅に置いてあっただけです。
元旦の夕暮れ近くに北陸地方を揺るがした大地震、多大な被害は広く知らされています。
当社のお客様にも被害があります。取り敢えずの片付け作業が急務です。
比較的深いホゾの入った高級な灯篭でもこの有様です。
普通に積み上げた灯篭は無惨な物でした。
本御影や庵治石でも有ればですが、良くて岡崎、後は言えません。
スキー場には雪が有り、平地は移動しやすい良い天候の元旦でした。
しかし午後4時過ぎ能登地方で巨大地震が発生して、大きな被害と多数の犠牲者がでました。
被災された地方と皆様の早急な回復と復興とを願ってやみません。
福野全体の賀詞交歓会後、北部地区でも恒例の賀詞交歓会が80名の出席で開催されました。
富山県では経験した事の無い揺れを感じ、お屠蘇気分は一瞬で醒めました。
夕方は緊急の避難所としてこの場を使えるようにしなければなりません。
幸いこの地方では避難者は有りませんでしたが、続いて起きる余震に備えました。
氷見市大野地内の地震直後、地割れが発生した増築工事の準備中敷地です。
富山県内の海岸寄りは能登に近く、氷見、新湊、高岡、小杉等で液状化、地割れと陥没
何から手を付ければ良いのか今は頭も混乱する状態です。
灯篭など『この機会に処分して欲しい』の声も多く頂いています。
軒並みの被害で件数が多いのと、機械の入り込めない場所も有ったりします。
15ケ所は下見を終えましたが、危険度を考慮して作業順を検討させて頂きます。
1日の地震直後は液状化と陥没も左の様相でしたが、3日の朝は右の状態です。
道路の全面を砂が覆って、陥没も僅かながら進んでいます。
1月12日も倒壊灯篭の撤去や建て直し、前年から予定していた作業も含め、順次進めています。
明日からの土日は休業とさせて頂いていますので、今しばらくお待ちください。
]]>
スタッフブログ2023
令和 5 年も「誠意と創意」を心に刻み、より厚い信頼を得られるよう努めます。
12月28日
工事中の隣家の大きな赤松の枝に、重い雪が乗りそのまま屋根にもたれました。
隣家の要請で枝打ち剪定させて頂きました。 快晴の年末でした。
12月16日
雪吊り最盛期!
雪吊りをしなくて済む樹形と剪定を考えていますが、庭の赤松は止むを得ません。
これも”庭の景色”と富山の人は考えています。 景観と必要美。
12月15日
四阿の基礎部分は山砂では心もとなく、石混じりの土砂にセメントも混入して転圧。
板塀も70%完成しました。残りは進入路確保の為、一部後回しが必要です。
テラス路盤は人が乗るだけですから、元の地盤のまま砕石など盛り土して転圧。
根の採掘が出来ないのでスギナの根は防根シートで一応遮断。
スギナの根は格別の生命力を備えています!根粒が沢山有ります。
地下茎に非常事態が発生して離されると、これから芽を出します。
根の先端や節が有ればそこからも芽を出しています。恐るべしスギナ。
12月4日
今日から数日は晴の予報です。板塀は長い方の一面も終わりました。
11月30日
雨の中ですが板塀工事、テントを張って一面は完了。
11月最終日、明日から師走!
11月28日
現代住宅庭園 何とか工期迄完成させました。
11月26日(日曜日)
午後は現場の点検を兼ねて、板塀施工の為の準備に行って来ました。
先に防根シートを埋めましたが、建物を囲んだ形で延長が必要です。
朝は恒例の街路樹落ち葉掃除開催!南砺造園業組合恒例行事。
12回目と言っていますが、前身の活動から数えると18回目辺り?
11月23日(勤労感謝の日)
よくある事ですが、天候に恵まれた事に感謝して勤労しました。
テラスの路盤は現状の硬さが大切なので、掘り起こさないで防根シート
で覆います。明日は雨の予報なので8分目まで埋め戻してきました。
10月も記載しましたが、11月21日の今も根を掘るとこの有様です。
一本の根から3本平均は土中で新芽が伸びています。
芽の長さは2cm〜4cm白い根が節を作りながら伸びて、地表に近づくと
緑のスギナになります。原始の時代から生き延びてきた植物の底力見ました。
11月もアッと言う間に15日になりました。今日も高儀神明社の祭礼で祭壇の清掃と
飾りつけなどの準備、参拝の後は用具の収納など任務は次から次です。
今月は日曜祭日含めて、その半分以上は雨の無い日でしたが、行事も多く現場の作業
は予定以上には進みません。
板塀の柱を設置、屋根板を固定しました。おおよその地割を眺めて頂きました。
板を塗装して搬入しましたが、足場が悪くてこれも整備が必要ですから大変。
10月も末もうすぐ11月・・・
6月から庭工事の打合せと準備!10年来の空き地に建った新しい住宅庭。
その庭の敷地がそれなりに広いけど雑草ジャングル、スギナ、ドクダミ。
セイタカアワダチ、チドメグサ、チガヤ、カラスノエンドウ等、他は名も知らないが草だらけ。
一度草刈りをして4週間後、除草剤を4週毎に2度掛けてその後枯れ草処理。
気温も高く除草剤効果100%、一年草は枯れたが、皆さんご存じの通り・・。
スギナやチガヤは地表だけが一時的に枯れた振り、競合相手が居なくなり、
我が世とばかり既に地中では数ミリから7〜9cmの白い根が節を作って
何本も伸びています。 ッタクいやになります。
ユンボで深さ50cm浚えても、スギナの根は”ブツブツ”大きな音をたてて切れます。
土中では既に白い芽が幾つも伸びだしています。旺盛な生命力に閉口します。
こんな残土を処理してくれる所も無く、もし有っても運賃や処理費が膨大です。
今の時代廃棄物処理は想像できないくらい高額です。
気の遠くなる話ですが、土質も最良なので、手で根を取り除く方がベストと
判断しました。土を掘ったついでにすべき事は沢山あります。
深い根は取り様が無いので、消石灰の厚い層を作りスギナの繁殖しにくい
環境にして(枯れる訳ではありませんが)埋め戻すしかありません。
スギナは酸性土壌でより繁殖します。小まめに地上に出た緑の葉を取る事と
アルカリ度質を維持する事です。”大きくなったから刈り取る”では消えません。
9月24日、
本年5回目の講座、暑くも寒くもない秋の日曜日。
年度最終の講座なので、庭の景色は石積や敷石、飛び石等にも有ります
と、話して石積や敷石の組み方の基本形を説明しました。
その後はやはりおさらいの意味で剪定です。
庭木も自然の姿が一番美しいです!でも放置ではありません。
作り過ぎない姿を自然から学ぶのです。とお伝えしました。
9月11日
熱い熱い夏から僅かですが秋の感じが漂う日々になりました。
建築スケジュールに併せて事前に移植、芝の撤去など煩雑な作業山積み。
ヤマボウシを掘り取って、車庫の中を引きずって搬出。機械の限界。
根が沢山出ていて縄掛けは荒めでも鉢は頑丈。
バックフォーの日除けを外して車庫入口何とか通過プラパネルをそりにして。
8月10日
今の日本の夏”緊張の夏”『毎度の事ながら熱い日ばかり続きます。
慣れてきて35℃の表示が”少し下がったか〜”と安堵したりする。
植物は元より地球上の生物には、太陽の熱は絶対必修のエネルギー。
しかし、水も絶対必修の物。絶妙のバランスの上で成り立つ人の命。
この暑さ(熱さ)にも慣れる人間は素晴らしい!倒れては居ません。
目の外側と鼻の先が日焼けで皮剥けました。実に久々の症状です。
畑の水やりについて「ばあちゃんが、畑に水やると癖になるから」と、
言ってた。と今日教えてくれた友人がいました。
思い当たる節もあり、今日は”ガッテン”もしました・
それにしても、雑草は強い!熱帯夜で夜露も降りないのに枯れない!
しかし除草剤には勝てない!。一部の根はしぶとく残るが土中の細菌類は死ぬ。
こんな物をまき散らす人間はどうなんだろう?
7月16日 絵手紙教室
福野北部地域づくり協議会の生涯学習講座
人の少なくなった絵手紙講座に入ってみました。今日は年に一度の発表会!ヘリオスで・・・・。
切り絵が見ごたえありました。水引アートも美しい作品です。
絵手紙のワークショップも人気がありました。
7月13日
我が南砺市でも斜面崩壊で避難誘導中の市議が・・・死者発生!
高岡市福岡町のお客様宅も、深い排水なのにオーバーして車庫とその付近泥だらけ。
土が乾いたら埃で大変!濡れている間は比較的始末が楽です。
車庫の中は洗い流しましたが、通路は角スコで一輪車15台撤去後水洗い。
付近の川も橋げた迄水の流れた跡が見えます。サイドの水田は深いのに堤防のお陰。
7月 1日 雨・蒸し暑い
NPO南砺の山々〜で植えた6年前のコナラ。ヘキサチューブ(保護材)取り外し。
南砺造園業組合員18人で雨の中の作業になりました。
熊笹の生い茂る中、保護材のお陰で大きく育っていました。
雨合羽の中は汗でベタベタ〜。午後は井口で屋敷林の剪定講習会を行います。
6月
速いもので6月も終盤、蒸し暑い日々が続いています。諸行事の合間の剪定です。
ヤマモミジ剪定完了 剪定前
剪定しました!では無い剪定作業。枯れ枝と徒長枝抜くだけ、対生枝を互生にするだけ。
紅葉はこれが剪定!
富山県造園業組合創立50周年記念式典。感謝状と記念品。
南砺の山々の植樹活動や街路樹落ち葉掃除の組合活動に対して頂きました。
5月の庭仕事
庭と言うほどの庭でもないのですが、墓地が丸見えなので板塀を作りました。
屋敷林の剪定期日が迫り、5月はこの剪定が連日です。
屋敷林の剪定が続いています。
南砺市内某神社の剪定。
4月の庭仕事
長い年月持ち応えた竹垣の更新。高岡市
既存の竹垣は鋼管の柱が立っています。7寸の竹でないと柱を包めません。
垣入(カイニョウ)剪定、比較的若い杉、初の本格剪定。 南砺市長源寺地区
生垣などは改めて伺う事にさせてもらい、杉のみ剪定 南砺市二日町地内
3軒とも前回の枝処理が芯止め、ブツ切りが多くて仕上げに苦労したようです。
園庭のパーゴラ・砂場設置
日陰は時間と共にズレますが・・・しょうがない。 南砺市の幼稚園
花水木、楓、千汐紅葉、ボタン、葉蘭、榊、エビネ、イカリソウ、他
カーポートの奥に板塀と植栽。排水も良好で雑草からも解放されます。
家庭菜園も従来からありましたが、再整備。4/11完了 礪波市 T/O邸
3月14日に植えた枝垂れ桜、9日目に5分咲きになりました。(南砺市柴田屋日吉社)
「花は一重なる良し」椿や桜の本物の美しさ、清楚の美しさ!気付いて下さい。
昨年秋から整備中の庭、漸く土間コン打てました。カラーコンクリート土間です。
カーポートの奥なので、雨水処理や雑草防止など衛生処理的な整備です。
3月の庭仕事
一重咲の枝垂れ桜を植えました。蕾は沢山ついていますが、植え傷みを避ける為に枝を整理します。
花を惜しんで軽い剪定で済ますと、花の終わった後の葉や新芽の伸びが悪くなります。
『切るバカ』の言葉に惑わされてはいけません!
ある時点で基本樹形を作る為に、剪定は欠かせない作業です。特に枝垂桜は!
枝垂れの樹形をこの時点で修正しないと、取り返しの付かない事になります。
狭い植栽桝に超大木になるモミジ葉楓、近隣の人々のクレームに耐えて残しては有りますがもう限界。
搬入通路造成の為に2本伐採撤去しましたが、他は枝を極力減らせと作業員に直訴されます。
理想の姿とは程遠い樹形になっていますが、成長を留める事が出来ず止むを得ません。
昨年末の重い雪に慌てさせられましたが、年が明けて新たな積雪は皆無です。
除雪不要の1月はとても有難いのですが、自然は大きく狂わない方が結果良しです。
福野北部地域づくり協議会の賀詞交歓会に竹飾りしました。
]]>
家庭の庭や畑から出る土や小石など、僅かでも捨て場の無い方が大半です。
当社でも自社の造園、植栽工事の際に多量の残土が発生する場合があります。
お困りの皆さんの相談にのります。但し、産業廃棄物に該当する物が混入していない土に限ります。
少量の土や、石ころ、砂利、石混じりの土ついでに処分します。
一旦は自社の残土置き場に仮置きしますが、産業廃棄物に該当する物は取り除いて業者に渡します。
2020年以後、残土処理が極端に制限され、受け入れる所を探すのが大変!
木の根、草の根は無論、小石以外の混ざり物は極力事前に分別の必要が有ります。
草の根など混ざった大量の残土は受け入れ不可能です!
家庭のプランターなど少量なら sinjyu51@nifty.com ご相談にのります。
sinjyu51@gmail.com でも受付できます。 090.4680.6076
砺波平野の屋敷林管理
枝葉や落ち葉の”野焼き”が厳しく取り締まざるを得ない状態になっています。
それに対する苦情が絶えませんが、どちらにも味方したいです!!!
節度を越えた廃材の焼却や、枝葉の焼却は近隣住民の生活環境を著しく悪化させてきました。
自分がされて嫌なことは、個人差が大きいのですが、人の身になって考えましょう!
過っては公害から逃れて、子供の為に田舎に移ってきた人も多くありました。
そこでまた煙害に出くわしてはたまったものではありません。
野焼き禁止の条例は、20年以上も前に出来ていました。
甲府盆地でブドウの蔓を剪定すると、昔からそれを燃やしていましたが、量が増えて甲府盆地に煙が充満し道路での視界が極端に悪くなり交通事故の原因や喘息、目の傷みなど健康被害が増大し、遂に野焼き禁止の条例ができた時代が有りました。
以後各地で同様の苦情が起きて全国に広がりましたが、節度を越えた超えないは測りようが有りません。
単なるクレーマーもあったでしょうが、それらに石油を掛けて他のゴミも焼くなどエスカレートしたのでしょう。
そうでなくても、落ちた枝葉の僅かの焼却と、切った枝葉のある程度の量の焼却を、どう区別するのかは難しい問題です。
とにかく”一旦は絶対禁止”から入るのでしょうね!
私も多くの人から、『今の法律は厳し過ぎる、何とか緩和してくれるよう運動して欲しい。でないと家の周りの樹木は維持できない』と懇願されます。
南砺市や砺波市は屋敷林の保全管理に助成金を出しながらも、少しの落ち葉掃除のゴミを燃やすと、法律は20万円クラスの罰金を科す!が現状です。
野焼き禁止は融通の利かない悪法?に間違いありませんが、砺波市は燃えるゴミの落ち葉バージョンを割安で引き受けるなど、アイデアを駆使して住民感情と景観維持に精一杯の配慮しています。
枝葉の処分費単価も上がるばかりで、緑の豊富な自然環境を守る事と、人間の暮らしを守る事の両立も難しい時代になったのでしょうか?石炭や石油に代わる新たなエネルギーとして太陽光や水素ガスが注目されていますが、”スンバ”を原料に地産地消の燃料できるはず!
]]>
南砺市シルバー人材センター剪定講習会開催されました。
令和5年7月27日 高瀬遺跡公園
技術向上に熱心な皆さん!酷暑の日々が連続していますが、座学60%の講習会。
基礎的知識の低いまま、知らないままでハサミを持って剪定に臨んでいませんか?
整姿剪定講座テキスト
景色は剪定次第!
剪定とは”透かし剪定 ”を言います。
特にモミジなどを刈込しないでください。ソヨソヨ感のまま紅葉を待ちましょう!
切りたい方の幹や枝の中心線(橙線)に直角の(黄色)線とバークリッジ
の中間角度を目安にして、斜めに切る事が大切です。
直角に切るのは“切り残し”になります。
透かし剪定とは枝の間引きをすることです。ぶつ切りは剪定とは言いません。
このような切り方は単なる“ ぶつ切り“(伐採)です。
その上、切り残しは絶対してはいけない”犯罪”です。
正しい位置と適切な角度で切らねば、樹木の寿命を極端に短くします。
右上からはカルス(樹皮が傷口を覆う)が広がっていますが、左下は樹皮が枯れこのままでは芯材が腐ります。
大きくなり過ぎた庭木などを『小さくしてほしい』の要望は沢山有ります。
太い芯を切れば背は低くなりますが、切る場所や角度を考えて下さい。
切り易い個所で切るのでなく、切るべき所で角度も考えて
。
剪定のコツ!!対生した枝のどちらかを落として互生の枝を作る。
三つ又を二又にする!これが剪定です。
三本又は両方の枝とも縮めるのは刈込。
大きな木を小さくする場合は、中央の太い物を切りますが、左右どちらかを芯
にするため、長く残す方(幹芯)と短く縮めて残す(枝)をハッキリさせる。
全体が大きくなるにつれ、枝も間引きが必要になります。
左の写真では葉で隠していますが、込み合った場所の枝をなるべく元の方で
抜けないかを探ってみる事が大切です。
剪定の原則は三つ又を二又にする事。三本の内のどれを抜くかは各自のセンス。
上下や左右の枝との間隔などを考慮して、また幹のくねりなども考慮。
大きな三つ又を落とす場合、一度に抜くと穴が空き過ぎる思えば、2段階や
3段階(2〜3年後に)で抜き終わるように考えるべきです。
剪定した事が一目で判るような剪定は感心できませんが、年一回ではある程
度仕方ありません.
樹木も生きてゆく為に落とされた葉を少しでも多く、それ以上に回復させようと新たな葉を急いで出します。
植物の旺盛な生命力の逃げ場を残す、即ち芽の伸び代を残して置く事で、噴き出して樹形を壊す事の無いようにするのも剪定技術です。
2023・庭園管理講座
開催場所・主催/南砺市園芸植物園
透かし剪定は爽やかな景色を創り、刈込は息苦しい景色を作ります。
基本を聞いて癖や直感を修正すれば、貴方の剪定が心地良い景色を作ります。
7月 9日(日) 樹木の病害虫と対処・剪定と病害虫
心配していた雨も降らず、今回も屋外でも講座出来ました。
病害虫と薬剤の話は一通り簡単にして、やはり中心は剪定の話。(撮影は上保 美由紀さん)
枝の三つ又を二又に!貴方の「剪定の先入観・直感をリセットして下さい」
三つ又の枝を二又にする。これが剪定!
6月11日(日) 自然樹形を考える・剪定
午前中は小さな雨でしたが昼前には止み、14時には屋外でも講座出来ました。
1時間ほど座学でテキスト6〜7割解説。カルミヤの花後の種を皆でむしりました。
花の後の種の放置は、新芽の発芽成長に大きく関わります。「ボタンやバラ、シャクナゲ等」
三脚の安全な使い方など話しながら2時間半を少し超える講座無事完了。
8割が女性の受講者で高い所はチョット!ですが、理論は身に着けておいてください。
三脚梯子の支え棒が左右に動かせると、傾斜地での安全性が飛躍的に高まります。
9月 3日(日) 竹と日本人の生活を知る
9月24日(日) 透かし剪定で樹木を整形
5月21日(日) 剪定の基本と手法
毎回 午後1時半〜4時 剪定ハサミ・ノコギリ・筆記具等
市外・県外・性別・年齢を問わず。講座毎回終了後このページで簡単に内容を報告します。
受講料、5,000円・申し込みは南砺市園芸植物園 ☎0763‐22‐8711、Fax22‐8741へ
銀閣寺・袈裟型手水鉢の景色は誤解だらけ!
縁先手水鉢に銀閣寺(袈裟)型があります。大きな勘違いがまかり通っています。
渡り廊下で使う縁先手水です!
使う側からの写真を見た人は極めて稀です、立ち入りが禁じられているからです。
令和5年1月銀閣寺に出向いて、カメラをお渡しして写して頂きました。
当日は天候が良くて生憎の逆光の時間帯でしたが、カメラさんは写してくださいました。
これが銀閣寺袈裟型手水鉢の正面です!
この写真は明らかに裏側から写した写真です。
本歌銀閣寺の縁先手水は渡り廊下での使用で、縁外なので杉皮葺きの小屋根を見ても前後ろは判断できます。
一般にはこちらからしか見ることができないのも理由でしょうが、展示も含めて99%裏を見せて据えられています。
令和5年1月は降雪は有りませんが前年12月は19日に海岸地帯に大雪がありました。
苔玉の季節は終わりますが、玉よりも平板の上が面白い!
紅葉も楽しめる「イカリソウ」の平板盆景作ってみました。磨き黒平板廃材利用。
来春の新芽や花が楽しみで〜す。
「木が高くなり過ぎたので、短くしてほしい」の要望が多くあります。
太い芯を切れば低くはなりますが、寸胴切りは見た目も悪いし、樹木にも悪いです。
切りたい方の幹や枝の中心に芯の縦線を書き、それと直角の横線を書きます。
その横線とバークリッジの皺との中間位が妥当な切る位置です。
令和4年6月12日切り落とし直後。
40日後の同年7月22日の写真。カルスがほぼ均等に盛り上がり始めています。
2022・庭園管理講座
開催場所・主催/南砺市園芸植物園
9月25日(日)13:30~16:00 透かし剪定の感覚と
剪定とは”枝葉を透かす”事です。「透かし剪定」とは?『刈り込まないブチ切らない』剪定です。
座学は30分で終了!天気も良し、最終回なので実践あるのみ!
ビフォー&アフター。爽やかな感じに仕上がりました。カクレミノは女性軍が賑やかに作業。
ヒイラギモクセイは男性群で剪定。モミジは果敢な女性が木登りもして共同で作業。
その後迫る雪囲いに備えて”男結び”訓練『直ぐに忘れるのに、なかなか覚えられない』この結び方
2022年度最後の講習は、受講生30名がそれぞれ格段にレベルアップして無事終了しました。
9月 4日(日) 9:30~16:00 庭園見学研修会(市外個人庭園)
眺める庭から使える庭に
完成5年後の氷見市の庭園見学に18名で行きました。久々マイクロバスです。
氷見番屋街で思い思いに食事後、光久寺茶庭で山の庭を眺めて帰りました。
7月10日(日)13:30~16:00 飛び石と延べ段・石積みを知る
簡単な手直しや修繕の為の知識
飛び石と延べ段などについて1時間近くの座学の後、蒸し暑いハウスの中で4〜5人で自然石の敷石に挑戦!
しつこい程の理論を聞いてからの実施ですが、実際には焦る気持ちが優先します。
やり直しを躊躇しては良い物はできません。何度も一からやり直してこそ完成します。
昨年よりはかなりのバージョンアップです。
流石に一発特待生はいなくて、凡人ばかり・・・・。
与えられた数の95%以上で四角い枠を作って、中を埋めるイメージが強くて・・・・
それを4〜5人で作業するのですから才能有り完成は100%無理です。
しかし経験と体験は貴重です!目地の幅と石の大小位置バランス、傾きと目地間隔。
自作の延べ段を作る時に参考になるはずです。
100点は有りませんから・・・・。何処までも追求する事です。
南砺造園業組合青年部 技能奉仕・剪定講習会
予算不足で管理放棄の街路樹は多くありますが、見るに見かねて!
結果は技能奉仕。『南砺市の景観維持と街路樹機能の再確認を』
ハナミズキは対生の枝がそのまま残され易い木ですが、先ずは対生枝を解消
する事を念頭に置かねばなりません。
一度にでき難い場合は、外したい枝の勢いを止めて、真下の枝を茂らせてから。
2022・庭園管理講座
開催場所・主催/南砺市園芸植物園
6月12日(日)13:30~16:00 剪定技能を高める訓練
太い枝や幹を切る技術
座学! 刈込ではないツツジの剪定は饅頭の皮を残してアンコを取り除く!
太い枝も細い枝も角度を考えて切る!何事も感性を磨いてセンスを高める!
角度を検証して感を養う。斜めに切れば良しと言うものではありません。切残しは犯罪です。
5月22日(日)13:30~16:00 透かし剪定の基本技術
直観に反する事を理屈で受け入れる
講座は受講生30名の参加で開催しました。
左5月のテキスト、右6月用
受講申し込みは南砺市園芸植物園へお願いします。
☎0763-22-8711 Fax0763-22-8741
〒939-1552 南砺市柴田屋128
令和3年は前半が中止となりましたが,後半3回は開講出来ました。
自然石の敷石は頑固な拘りと柔軟な応用力が無ければ美しく仕上がりません。
37人の受講生6人のグループで任意に分けた18個ほどの小石を並べてみました。
やり直しを躊躇する事なかれ!2度3度初めからやり直して技術が上がりました。
こんな事も可能になります!
深めの目地は石の形と模様が浮き出て、美しく見る事が出来ます。掃除はやや厄介ですが!
富山市婦中地内にて芝地を敷石に部分改良!2021/10
]]>
スギナなど雑草は地上に出た緑の部分を、絶えずむしり取ることで衰弱します。
光合成をすることで繁殖しますから、絶対に地上で呼吸させない!こんな気構えで
ある期間これを徹底すれば、スギナと言えども絶やせます。
平戸ツツジの植え込みが大きくなって平均1.6mもあります。3分の1に縮小!
地被としてよく植えられるコグマザサも、管理が行き届けばこのような美しさになります。
管理にはいろいろの作業があります。掃除、除草、灌水、施肥、病害虫駆除、剪定、伐採、支柱、補植、雪吊り雪囲い、囲い外し。
植えた直後は左のような状態でも、3~4年で一面に広がり右のようになります。
普通は笹を管理すると言っても、年一回刈り込めば上等で、それ以上の管理ができないからコグマザサを植えている、と言うのが現実です。庭は愛情しだいで名園に育ちます。名園は管理してこそ名を流します。
苔やタマリュウなど地被は庭の環境(風、日当たり、湿度、温度、)いろいろありますが、灌水と除草の愛情次第です。
多少の補修も管理の内です。竹垣の抑えやシュロ縄自身が切れて落ちたりします。丸ごと新調はご法度です。
痛んだ物だけを取り換える!これぞ”日本の美”です!!!(ワカルカナ〜)
日本人の美的感覚には、継ぎ接ぎの美があります。傷んだ部分だけを早めに取り換える気配り!これぞ甲斐性。
管理とは何ぞや?愛着と慈しみの心が管理です。『花に水をあげる』と言う日本人の心が基本です。
竹は涼しげで爽やかな日本の景色を代表する植物です。しかし日本人は忘れています。
竹の美しさと竹の恩恵を!
剪定と刈り込みは区別しましょう。剪定は透かし剪定を指します。刈り込みを剪定と呼ぶ人が多い状況です。
また、小枝であろうと太い枝であろうと枝を切るときは、下図の位置を注意して下さい。
モミジ類には毎年春先にオルトランなどを根の先に埋めて下さい。樹内の害虫を駆除します。
主にモミジ類を住処にするカミキリムシの幼虫が中に居ます。枝先に産み付けられた小さな鱗状の卵が翌春孵ります。
ウッカリしていると右の写真のように、おがくず状の木のカスが山盛りになります。
ホームセンターにカミキリムシ幼虫専用のスプレー殺虫剤が便利です。早めの発見対応が必要です。
支柱が外されてようやく庭になります。
整枝剪定
剪定は庭の価値を左右する、大切な管理です。 正しい剪定の技術が伝わりにくく、刈り込みやブチ切りで「葉の数さえ減ればよし」的な切り捨てが横行しています。
ここでは、剪定の方法も解説します。
自然樹形を保って、風にそよぐ枝先が無ければ心安らぐ景色にはなりません。
花や緑の病害虫は多彩です。
アブラムシ類、ロウムシ・カイガラムシ類、ゾウムシ・グンバイ虫類、毛虫類に葉巻虫、ミノムシ、ハダニなどそれぞれに適応する農薬が違います。ワンパターンの薬剤使用では効果が薄く、連続的な使用も逆効果です。
最近は蝶や蛾になる毛虫に対し、人畜、魚類、鳥類に対して安全性が高い農薬が開発されました。
(スティンガーフロアブル・アクセルフロアブル等)
長期殺菌力も各種の病菌に対応した農薬があります。
除草・防草
緑冴える美しい苔の庭も、完成して半月もすれば小さな草があちこちに生えてきます。最初は張り切って挑む草取りですが、3,4回すると後から後から生える草に負けてしまいます。
取り残した草に花が咲き、種が落ち、根が残ると次は根が取りにくくなり、芽も早く伸びます。それでも、苔を貼って仕上げると全面雑草は避けられます。
近年は防草シートに砂利敷きが横行していますが、草の生えない土色の舗装半陽影のガンコマサには、数年すると緑色の苔が付きます。
管理のし易い、つまり楽な管理で常に美しい状態で維持したい。当然です!
庭園内で防草シートを使う場合は、チガヤやスギナを抑える場合などに限ります。
シートの端をモルタルでつぶすなどしないと、周囲に隙間があると草はそこで息をします。
]]>縁先手水鉢に銀閣寺(袈裟)型があります。大きな勘違いがまかり通っています。
貴方の周囲はいかがですか?
本歌銀閣寺の縁先手水は渡り廊下での使用で、この写真は明らかに裏側から写した写真です。
縁外なので杉皮葺きの小屋根を見ても前後ろは判断できます。
一般にはこちらからしか見ることができないのも理由でしょうが、展示も含めて99%裏を見せて
据えられています。
渡り廊下で使う縁先手水です!
使う側からの写真を見た人は極めて稀です、立ち入りが禁じられているからです。
令和5年1月カメラをお渡しして写して頂きました。
当日は天候が良くて生憎の逆光の時間帯でしたが、カメラさんは写してくださいました。
これが銀閣寺袈裟型手水鉢の正面です!
手水(ちょうず)と 蹲(つくばい)
神仏に参拝する時は必ず御手洗(みたらい)があり、口をすすぎ手を洗うのが常(礼)です。
神聖な水で不浄を洗い流し、心身を清らかにし、それから事が始まります。
現在の庭に蹲が有るのは、茶席に入る場合を想定すると言うよりも、景色としての方が多くあります。
手を出せば自動的に水が出る時代ですが、柄杓を使って少しの水で効率よく手と口をすすぎ、杓の柄も洗う作法は是非身につけて頂きたいものです。
こうした縁先の石造手水鉢などは、日本で独特の発展を遂げました。
我が国では、茶道の発達で席入りの際の禊(みそぎ)的な作法が蹲を発展させ、湯桶石や手燭石などを配し景色としても尊重されました 。
塩ビの杓は風情が無さ過ぎます!筧も当然本物の竹で作るべきです。
『竹は腐るから、腐らない物で作って欲しい!』これが大方の言い分ですが・・!
冠婚葬祭でお客様を迎える時は、緑冴える竹で亭主の歓迎の心を示すべきです。
黄色く変わった竹は落ち着きを感じさせ、朽ち始めた竹こそ”侘び錆”を見せます。
庭を愛でる、眺めて安らぐのは本物ならこそ、この美しさが有るからです。
丸い竹に丸い竹をつないで作るのはそれなりに技術が必要です。
寸胴の竹から滴る水こそ落ち着きが有ります。
鋭く尖った竹も止めて下さい!つくばった目の前に竹槍を突き付けられた気分です。
福井県勝山市 Y邸 一文字水鉢と孤篷庵灯篭
筧の先は”寸胴”で、真っすぐ切り落としてください。
氷見市大野 Y/T邸 基礎伽藍石水鉢 (水琴窟仕様)
射水市小杉 A/I邸 (水琴窟仕様)
水琴窟の作業工程
水琴窟は仕上がりGLから1m以上の深さの排水が可能ならOK.
モルタルで水溜りを作り、排水パイプもできるだけ深い位置に敷設します。
瓶の中の水溜は15cm必要です。トタンの内枠を立て、鉄筋を組みます。
鉄筋が組終われ外型を置きます。ベースの少し柔らかな内に作業をすればトタン型枠がモルタルに食い込みます。
モルタルを流し込めば翌々日は作業可能です。水琴窟用の瓶を入れるだけ、栗石などで固定します。
花崗岩の角張った物で瓶を固定すると、反響音が大きく聞こえるようになります。
木の根やモグラなどが入り込まないようにフェルトやステンの網を掛けてモルタルをします。
少し離れた場所で排水枡を設置して中にはエルボと立ちパイプで瓶の内部の水位を調整できるようにします。
立ち上がりを少し足して、瓶の中に水を溜めれば、パイプを抜けば瓶の中の掃除も一気に可能です。
構造断面をご覧になれば解りやすいでしょう。現代では水琴窟は魔法ではなくなりました。
銀閣寺・袈裟型手水鉢の景色は誤解だらけ!
縁先手水鉢に銀閣寺(袈裟)型があります。大きな勘違いがまかり通っています。
本歌銀閣寺の縁先手水は渡り廊下での使用で、左の写真は写真は明らかに裏側から写した写真です。
縁外なので杉皮葺きの小屋根を見ても前後ろは判断できます。右が使いで側からの写真です。
一般には左側からしか見ることができないのも理由でしょうが、展示も含めて99%裏を見せて
据えられています。
本当はここが前面!
高岡市石瀬 M/I邸 射水市片口 I/B邸
すなわち、この袈裟形文様の正面は、無限の広がりを表すこの幾何学文様なのです。
世の銀閣寺型の9割以上が堂々と裏側を見せて据えられています。ま〜好みですからこれ以上は言いませんが。
橋杭形(橋脚)水鉢長方形の貫穴が特徴で、貫通したものと浅い溝の物もあります。
手水(ちょうず)とは、神仏に詣でるために神聖な水で心身を清める事を言い表します。
後に茶道が成立し、住居や庭園にこの手水と蹲踞が普及し、日本庭園の景色のポイントの一つになりました。
南砺市高儀 Y/F邸 南砺市岩武新 H/G邸
袈裟形の手水鉢は鎌倉時代の石造宝塔の塔身を利用したもので、柱や扉の模様が袈裟の模様と似ているからです。
露結型は大徳寺孤篷庵の書院式茶席「忘筌」に小堀遠州がなずけて書いた物。忘筌の寄せ灯籠も有名です。
『露結』とは兎の事で、露結耳が異名。露を手水水鉢の水に掛けた巧みな名。
高岡市末広町 T/K邸 高岡市中曽根 Z/I邸
四方仏型、梵字の物も四方仏と呼ぶ。宝筺印塔や層塔の塔身に水穴を彫り、水鉢として再利用したもの。
高岡市井口本江 M/K邸 四方仏水鉢
高岡市姫野 N/I邸 下草等整備前後
ところで、水鉢に水を引く筧(かけひ)は普通竹を使いますが、先端の切り方どうしてますか?
斜に切った物を見慣れて、そちらを格好が良いと思っていませんか?
寸胴切を『格好が悪い』ではなく、『落ち着いた形』とみて下さい。
蹲踞に向かってしゃがんだ時、鋭い竹の先が顔に向かっているのは怖い感じでしょう?
竹槍を顔の前に突き出された様で心安らぐ状態にはなれません。
お茶席に入る前に味わう雰囲気のものではありません。
例えば門松に”笑口”を付ける為に竹を斜めに切りますが、切っ先の鋭い物は怖い感じがします。
その場合は、先を切り戻し鋭さからくる怖さを無くします。門松も究極は寸胴切りです。
筧の竹も同様で極力優しく、安心して”つくばえる”柔らかさが欲しいです。
高岡市二塚 H/O邸 鞍馬自然石
寸胴に切るのが一番おとなしく感じるのですが、見慣れないと思う方は思い切って角度をゆるくしてみて下さい。
砺波市石丸 Y/K邸
また、立樋と横樋をつなぐ枕も、当社では栗丸太を焼いて使います。
慶弔で特別なお客様を迎える時など、緑冴える青竹で筧を改める事が、お客様をお迎えす亭主の歓迎の心を表します。
緑冴える青竹も心引き締まりますが、色が抜けて黄色に変色した時に風格や落ち着きが感じられます。
射水市新湊 Y/Y邸
塩ビの筧など使わないで下さい。私は絶対使いたくありません!
本来、亭主が水桶で蹲踞に水を運び入れる事が席入りの合図なのですから。
塩ビのパイプに風情がありますか?
庭を眺めるという事はそんなものを眺める事ではないはずです。
庭の文化が低下しています。
南砺市喜知屋 花崗岩一文字 射水市大門 M邸
一文字と呼ばれる水穴の形にはもっと長い物もあります。
右の水鉢は名品です。割矢の痕と割肌がそのまま生かされ、その風化具合がまた何とも言えない時代を感じさせます。
茶の湯が侘び寂を求め草庵風の作りになると、宝塔などの見立物の石造品から自然石に穴を掘った物も増えました。
秘伝
水鉢と前石の形
水鉢の形は丸いもの、四角いもの、多角形のもの、そして自然の形状のものなど、さまざまです。
鉢の前面が真っすぐなものには、向かい合う面が丸い前石、正面の丸い水鉢には直線の前石が似合います。
丸いものと丸いもの、角と角が向き合うの、直線と直線が並行して見える物は、美しさ、優しさがありません。
水鉢の全面が直線なら前石の海側は丸など、水鉢の線と並行しないように組みます。
水鉢が丸ければ前石の全面は直線の物が似合います。
水鉢の前面が直線ならば、前石の先端は丸みのある物で、また円や曲線の水鉢には直線の前石を!
また、筧が塩化ビニール、プラスチックは頂けません。これでは”庭”の文化が廃れます。
”造園”と名の付いた事業を継続しようとするなら、一度や二度お客さんを説得してでも、本物の竹に
取り替えてほしいものです。
南砺市福野 割烹喜久
庭に水があると光や音の動きがあり、涼を感じさせ、実際に水の気化で周囲の気温を下げます。
新和風の建築や生活スタイルに合った水鉢、水の動きと光の反射、四方竹が涼を演出します。
射水市一条 Y/I邸
和室の外ではありますが、モダンな感じの仕様です。水があることで景色が生きてきます。
射水市中老田 H/I邸
角鉢と前石の形、直線と曲線があって美しい。
高岡市二塚 I/O邸
常に水が出ていることで周囲の湿度が保たれます。筧の竹にまで苔が乗るほど。
高岡市末広町 M/K邸
蹲踞の語源は、はいつくばうやおつくばいなどの言葉があるように膝を折り頭を下げた姿勢を言います。
躙り口(にじりぐち)もつくばう姿勢で部屋入りを促すための低い入り口です。
2022スタッフブログ
令和4年も「誠意と創意」を心に刻み、より厚い信頼を得られるよう努めます。
石組の2日間は、超!暑い日に当たりました。熱中症とシーソー状態でした。
漏水防止のゴムシートを敷き、その中での流れ造りです。
しかも6〜7年振りの、一部チェーンブロックでの作業です。
流れ勾配の少ない底打ちは、下地を相当厳格に作らないといけません。
布落ちの滝と沢飛びから太鼓橋迄、短くて狭いながらも精一杯のくねりを付けて石を組みました。
下地の砂を均して生コン打つ準備をします。
水漏れ絶対許さない工法で流れを作ります!無茶酷暑の中でも、人間は気合ですね〜。
私は熱中症を感じながら、倒れない様に精一杯頑張りました。職人の若さと気合は素晴らしいです。
工法は経験を基に工夫を重ね、安全で確実でそして迅速な作業が信条です。
何時も何時も体賭けて、命削ってでも作品を作りたい!そんな気合を次代に伝える職人こそ絶対必要!
6 月
玄関アプローチは鉄平石の組み合わせ。苔と下草で優しく送迎。
大和塀の庭完成。背景の塀が落ち着きを与えてくれ、新緑を引き立てます。
庭は背景次第です。植栽と延べ段がとても引き立ちます。
全てを囲まない塀が、不思議な事にこの場合は安らぎをくれます。
細い通路も景色を楽しめます。 高岡市 K邸
5月
次なる庭の板塀は大和塀
限られた敷地では有りますが、庭は面積ではありません、
見え隠れする仕掛けの”大和塀”独特の風情や影の面白さが有ります。
公道から玄関までの通路は、家から出る!家に帰る!お客様を迎える!
背筋を伸ばして出掛ける第一歩であり!帰った時の安堵感だったり!
歩き易い用と、景色に成る美と、どちらも大切さ100%です。
下草を植えながら杉苔貼りました。早く支柱取りたいですね〜!
西高岡・K邸
地元の軟石を組み合わせた延べ段が景色を作っています。
室内から見た板塀、石積、飛び石と苔山の緑。
ようやく完成!半年以上コツコツと作った庭。
裏口の鉄格子扉を隠す板塀。笠屋根のトタン葺きも完成。
何よりも嬉しいのは、ご家族の望みの戸外でくつろげるスペースに。
この椅子などのプレゼントが遠方より送られてきました。ヤッホー〜
納屋と庭の間にも板塀で奥行きが出ます。向こうは家庭菜園に。
土留め擁壁をカバーする石積、高低差が庭の景色に変化を付けます。
流れの岸は鳥海山石、形や顔に味わいがありこの手の景色に似合います。
軟石の園路はミカゲと違い落ち着いた上品さが有ります。
先祖から伝わる石臼も使って欲しい!これも味わいが有ります。
階段状の敷石は恵那石、山の石は山に似合います。
既存の小さめの飛び石で、緩やかな山越えの景色を作りました。
黒い石の流れ組なので安曇ビリを敷き、サビ砂利と混ぜます。掃除等で自然になるでしょう。
プロパンボンベの運搬が必要と聞き急遽の”アラレこぼし”(南砺市福光 F/M邸)
5月中旬が締め切りの屋敷林剪定
屋敷林の剪定完了。庄川玉石垣の屋敷も小矢部川水系では珍しい。
5年に一度では、枯れない程度に葉を落とすのも止むを得ません。
夏の日差しを遮り、爽やかな風を作る屋敷林ですが、スンバ(枯葉)が厄介。
連休も終わります。各地で藤の花が話題になっています。八重咲の賑やかな花も有ります。
明るいキリシマ系とオオムラサキ、レンゲツツジ。背景など緑が有って冴えます。
4月
屋敷林・垣入(カイニョウ)枝打ちは間合いが長くなると枝が混み合い中が枯れます。
なので、剪定後は極端に薄く見えますが、その年の内に新枝が伸びます。
4月中には完了の予定でしたが、色々ありまして未完成です。
この辺りはサビ砂利を敷くばかりなのですが、最後の機械出口が!
左側に見える黄エビネが綺麗な花を咲かせてくれました。
飛び石で山越えする景色は良い感じに成ったと自賛しています。
砂利敷いたらどんな感じに?テーブルセットも据えると!!
高儀神明社参道のコンクリート舗装生コン打ち工事。
一重紅枝垂れ桜、花は終わりましたが上品な花です。
兼好法師も「花は一重なる良し」と仰せです。
美しい主幹と主枝を作る剪定を施して植えました。
桜は特に切残しをしない剪定で枝の直立や交差をさせない事が大切です。
来春の花見が楽しみです!『切るバカ』の言葉に惑わされてはいけません!
ある時点で基本樹形を作る為に、剪定は欠かせない作業です。特に枝垂桜は!
工期はゆったりペースでようやく植栽も進み、仕切りの板塀も完成寸前。南砺市福光地内
庭にテーブルを置いて”お茶したい”施主さんの夢が形になります。和も洋も感じたいとも。
アプローチの照明灯を据え付けました。砺波市鷹栖地内
相当以前に作った敷石の中央部分。面白いオリジナルのオブジェに明かりを入れて。
半年以上お待たせした御簾垣と四ツ目垣でした。ようやく着工です!南砺市広瀬舘
四ツ目垣や御簾垣の茶縄結び、御簾垣には屋根を付けます。
3月
時々冷たい風の日も有りますが、三寒四温の季節は活気が有りますね〜。
先ずは隣地境界の土留めを、内部の作業は型枠が外れたら一気のつもりですが!
土や砕石ある程度入れてから土留め擁壁工事。中央の敷石部分はベース砕石敷き。
電気や水道の埋設もあり、気を使いますが着工しました。
高儀神明社の参道修復工事を始めます。工事奉告祭・安全祈願を終えました。
2月
2月逃げる!土日を除くと2日しか有りません。
アメ楓の街路樹は成長が旺盛です。実際には冬季剪定しかできません。
シッカリ大きくなってから剪定を命じられるとキツイものが有ります。
電線に気を使い!車両と歩行者に気を使いながら、緑陰も確保したいし。
落葉の苦情はヒートアップするし、SDGs皆が目指してもらいたいです。
枝の上には未だ雪の残る寒い日です。クレーンが有ればこその剪定作業です。
道路が綺麗なので、後は車庫や事務所前の駐車や歩行スペースを自社で除雪します。
南砺市は建設業界の高く磨かれた技術を駆使されて、早朝の除雪が行き届いています。
1月
多少ですがコロナも嵐の前です。 福野北部地域づくり協議会では新年賀詞交歓会を挙行。
元旦は二年ぶりの顔合わせ、和やかに厳かに60名で開催されました。
演壇横の松の盆栽は我が社の持ち込みです。
新年がおめでたい年になりますようにお祈りします。
コロナウイルスは変異して弱まって行ってくれればいいのですが、一長一短ありますね。
]]>
夏の雨や日射しでも青藻が発生しそれらで水は汚れます。 循環の装置と共に簡単なろ過設備で美しい池や鯉を眺める事が出来ます。
チャイナトーン吹付塗装は花崗岩(ミカゲ石)調の肌で美しい艶もあります。
色調も豊富で配合調整で好みの色合いで仕上がります!お勧めです!!
夜の景色
昼の景色 射水市 I邸 設計・施工
剪定と伐採の違い
剪定は切り残しなど無いように、切る位置や角度を考えて幹や枝を切ります。
少しでも早く傷口が樹皮で覆われる様に、最善の位置と角度を見極めて切ります。
幹芯に対して直角に切らないでください!
樹木が 大きくなり過ぎて背丈を低くしたい場合など、低い枝を残して芯を交代させると当面は低くなります。
その場合の太い幹の切り方を考えて下さい。
切る方の幹や枝の芯部に中心線(縦線)を見定め、その直角の線(横の短い線)を定めます。
幹と枝の養分境界のバークリッジ(斜めのしわの線)との中間ぐらいの角度で切ると、切り口は比較的早く樹皮が覆い、枯れ残る率が低くなります。(あとは防腐剤を塗ります)
特に太い幹を切る場合は、残る幹の樹皮にダメージを与えない様に、二度切は条件です。
シダレザクラの剪定
桜も対生枝や絡み枝、車枝など剪定して姿を整えるべきです。
「桜切るバカ」の言葉に惑わされてはいけません。桜も正しく剪定すべきです。
新緑の季節のモミジはよく茂ります。
玄関先などは通行や視界の妨げにならない様、小まめに気付かれない剪定が理想です。
伸びた枝先だけを、一律にそのまま刈込を続けると!
左の様に枝が混み合ってきます。 全体の樹形を維持しながら枝抜きします。
これが透かしの剪定です。この場合は更に上部二段ほど低くする事も可能です。
対生する枝を互生にする!三つ又の枝を元から抜いて二又にする!
こうして剪定することが透かし剪定です。(イトヒバ)
失敗しない剪定とは・・・・
先ずは、剪定と刈込は全くの別物ですから、刈込をしない事が第1です!
念のため、 刈り込まれた紅葉はこの様になります。
刈込とは!
芯を作らずに、すべての枝先をほぼ同様の長さに切り戻し、飛び出た枝を無くす事です。
刈込直後は一見するとスッキリしたような気になりますが、樹木の管理に限界が来ます。
6月15日に左の剪定された欅、7月の25日には右の様に芽が吹き出しています。
一年後の6月上旬がこの姿です。剪定が極めて難くなります。
剪定時のソヨソヨ感は3か月も過ぎれば逆効果となります。葉の量を極端に減らと反動が発生。
新芽の伸びる余力を残してやる。力の逃げ場を作ってやる。これが透かし剪定!!!!!
ツツジ類も手入れが面倒なので、大方は刈り込まれやがては背後の景色も見えなくなります。
ツツジとツツジがくっ付きそうになり、飛び石も隠れます。癒しの庭に刈込ばかりは邪魔です。
モミジも同様に刈り込まれるが場合がありますが、・・・・モミジは枝先が風に揺れるし
なやかさが有ればこそ、紅葉も美しく感じるのです。
透かし剪定のビフォー・アフター
成長の旺盛な時期は、枝抜きするだけで沢山の芽が吹き出ますが、その三つ又以上の枝を二又にするだけで右のような姿になります。枝も幹も途中で切らない事。縮小は三つ又や二又の元からのみ。
極端な成長を野放しにしない為、勢いの強い芯の部分?を切る。
三つ又の対生?する枝を、周辺の枝との競合具合を見て二又?にする。
数年後に樹木全体を縮小させたい時も、枝や幹をバークリッジに従って切り残しをせずに、正しい位置で切る。
三つ又状態の悪い訳
幹と枝との境い目に『バークリッジ』(養分通路堤防)が見えます。
三つ又のまま木が成長すると、枝側へ養分水分が多く流れる様になり、やがては中央の幹芯に行く通路が狭くなります。
すべての樹木剪定に通じる基本は、三つ又を残さない事です。
要するに、剪定とは対生枝を互生枝にすることです。
「桜切るバカ」の諺を鵜呑みにして、三つ又を放置すると致命的な形状の樹になります。
結果は枝が太くなればなるほど、芯に養分が行かなくなり、「刺す又」樹形になります。
植物の樹皮下には導管
( どうかん ) と篩管 ( しかん ) があり、根からの水や養分を枝や葉へ、光合成された澱粉などを幹や根に供給し合っています。
枝分かれの際に導管は分岐し、篩管は合流します。この分岐するための堤防がバークリッジです。
植物は樹皮の傷口などから腐朽が進む事を防ぐために、カルス(皮を成長させて傷口を覆う)を作る自力治癒の能力を持っています。(人間にもありますので傷口の様子を配慮)
枝を切る際はただ、『多少斜めに切れば良い』という程度ではダメです。
切る位置と切る角度を充分に吟味して、バークリッジとブランチカラーを観て考え
る事がとても大切です。
角度が浅いと、右の様にカルスが均等にできない。
これは切り残しの極めて悪い例! 実はどこにでも有る困った切り方です。
この位置で切ると仕事は楽なのですが、皮を巻ききる先に芯材が腐り、余計なお世話以上に迷惑そのもの、完全に一種の犯罪だと私は言い切っています。
斜めに切ってありますが、よく見ると左側に養分が回らず、カルスが出来ず枯れています。
皮が巻けず芯材が枯れ進み雨水などが入り、空洞化に拍車が掛かり突然倒れたりもします。
切り口の傷は少しでも早く治る様に考えて切りましょう!
チェーンソの切り口は粗雑なので腐朽菌が付き易く、できればカンナを掛ける位に滑らかに。
枝などを切残したままにしておくと、養分を送る必要が無くなり枯れます。
左は切り残して芯が枯れたまま残り、カルスが巻けない状態で、芯材に腐朽菌が入り込む。
右は斜め切をしないために、カルスが巻けなくて三角部分の枯から腐朽菌が入る。
細い枝を切る場合も、同様の切り方を心掛ける!それを技術と呼びます。
剪定の基本的技術(繰り返しになりますが)
対生の枝を互生に仕上げる!=(三つ又を二又にする)
では、互生の枝はどうするか?=それなりに込み合った所を外( はず ) す(切る)。
用語として切るは忌み言葉なので、話す時は( 抜く・外す・下ろす・落とす )を使います。
モミジは詰めても爽やかさを残し、大きく育って手が届かなければ下から切る位の覚悟を持つ!
『三つ又を二又に』を基本に、上向きに立ち上がる枝や絡み枝などを抜きますが、葉の密度の濃淡のバランスも考慮しましょう。教科書通りの忌み枝を一度に抜くと枝は無くなります。
周囲の景色の変化と生活様式の変化・癒しの感覚が変わった!
身近に自然がたくさん残っていた昭和40年頃までは、周辺に雑然とした荒れ地や、曲がりくねった河川の淵などに手つかずの場所がたくさんありました。
その時代”の有名な寺院や大きなお屋敷では、剪定と刈込を繰り返された庭木が管理の良さを誇っていました。
(足立美術館庭園)
そうした庭園にあこがれを持ち「家を建てたら庭園も!」とそれぞれが頑張って夢を叶えた時期がありました。
日本中の庭に刈り込まれた樹形が溢れ出した頃、市街化整備や農地区画整理が進み周辺の景色が人工的なラインを見せる景色に変化しました。
空き地は直線に区画され、道路も河川も幾何学的な円弧型に整えられると、刈り込まれてドーム状になったツツジや段づくりの庭木がそこら中に並び、整い過ぎた人工的な樹形に癒しを感じなくなりました。
周囲の景色が人工的になると、私たちは里山の景色や山奥の自然な景色に癒しを感じるようになり、石も木も山にある姿のままが私たちに安らぎを感じさせるようになりました。
ですから刈込ではない、透かし剪定が求められるのです。
野趣味ある雑木でも、透かしの技術が無ければ、やがては仕立物の庭木にされます。
]]>
富山県西部の砺波平野・射水平野には、垣入(カイニョウ)と呼ばれる屋敷林があります。
樹種はスギを中心に、ケヤキ、アテ(アスナロ)、エノキ他ウラジロガシなど様々な物が混植されています。
昭和も後半の経済高度成長期を境に、この景観は激変しました。が、・・・まだ多く残っています。
砺波平野の屋敷林は四季を通じて美しい景色を見せてくれます。
この屋敷林は冬の吹雪から建築物を守り、夏の日差しを和らげ風を呼び、強風などを和らげます。
この美しさを維持するにはそれなりの手入れ、管理が欠かせません。
砺波平野の屋敷林管理
枝葉や落ち葉の”野焼き”が厳しく取り締まざるを得ない状態になっています。
それに対する苦情が絶えませんが、どちらにも味方したいです!!!
節度を越えた廃材の焼却や、枝葉の焼却は近隣住民の生活環境を著しく悪化させてきました。
自分がされて嫌なことは、個人差が大きいのですが、人の身になって考えましょう!
過っては公害から逃れて、子供の為に田舎に移ってきた人も多くありました。
そこでまた煙害に出くわしてはたまったものではありません。
野焼き禁止の条例は、20年以上も前に出来ていました。
甲府盆地でブドウの蔓を剪定すると、昔からそれを燃やしていましたが、量が増えて甲府盆地に煙が充満し道路での視界が極端に悪くなり交通事故の原因や喘息、目の傷みなど健康被害が増大し、遂に野焼き禁止の条例ができた時代が有りました。
以後各地で同様の苦情が起きて全国に広がりましたが、節度を越えた超えないは測りようが有りません。
単なるクレーマーもあったでしょうが、それらに石油を掛けて他のゴミも焼くなどエスカレートしたのでしょう。
そうでなくても、落ちた枝葉の僅かの焼却と、切った枝葉のある程度の量の焼却を、どう区別するのかは難しい問題です。
とにかく”一旦は絶対禁止”から入るのでしょうね!
私も多くの人から、『今の法律は厳し過ぎる、何とか緩和してくれるよう運動して欲しい。でないと家の周りの樹木は維持できない』と懇願されます。
南砺市や砺波市は屋敷林の保全管理に助成金を出しながらも、少しの落ち葉掃除のゴミを燃やすと、法律は20万円クラスの罰金を科す!が現状です。
土着の砺波人間には、野焼き禁止は融通の利かない悪法?に間違いありませんが、砺波市は燃えるゴミの落ち葉バージョンを割安で引き受けるなど、アイデアを駆使して住民感情と景観維持に精一杯の配慮と対策をしています。
枝葉の処分費単価も上がるばかりで、緑の豊富な自然環境を守る事と、人間の暮らしを守る事の両立も難しい時代になったのでしょうか?石炭や石油に代わる新たなエネルギーとして太陽光や水素ガスが注目されていますが、”スンバ”を原料に地産地消の燃料できるはず!更に工夫しましょう。
令和2年5月1日 屋敷林剪定
剪定後初のドローンによる撮影です!切り落とした枝はこの後片づけます。
正確には7本の杉剪定し、1本は伐採しました。景色が変わりました!!!
わが家の屋敷林は15年程も手付かずのまま繁茂して背丈も伸び放題でした。
褒められた事ではありませんが、先端を縮めて剪定します!
昨年夏に超大型台風が来ると騒がれ右の3本の倒木などが怖くて、急遽風穴を開けた跡が有ります。
令和となった5月に南砺市高儀神明社の枝打ち・剪定を行いました。
地域によっては神明社の守りもままならない時代に差し掛かっています!令和
今や高所作業にハーネスは無くてはならない安全器具です!両手で素早く作業が可能!
6段ブームのクレーンも威力を発揮!荷台に鉄板を1枚載せると車体が安定します!
2019年1月も屋敷林の枝打ち、剪定しました。
この屋敷林は6年振りに剪定します。青空の1月は軽快です!
自社のクレーンが届かず、屋根上に枝を落とせない場所ではレッカーに二人乗りのゴンドラが役立ちます。
積雪の全く無い1月は作業全体まことに軽快にこなせます。
安全で確実な作業を行うためにはハーネスと言う10万円を超えるこの装置が必要です。
2年後にはこのハーネスの着想が義務付けられますが、我が社では既に積極的に使用。
2018年1月も屋敷林の枝打ち、剪定しました。
2018・1 南砺市専勝寺 H/O邸
一部レッカーの必要な場所と伐採が1本ありました。
2018・1 南砺市野尻 R/M邸
クレーンなどの入れない場所なので、全て人手のみの作業です。
2017・10 南砺市二日町 T/K邸
南砺市専勝寺 M/O邸
毎年できる剪定ではありません。少し強めにしますが強剪定には要注意です。
南砺市専勝寺 神明宮鎮守の森 裏側からの景色
鎮守の森も間伐や枝打ち、剪定管理が大切です。地表に木漏れ日を当て、しっかり根を張らす。
この3本も間伐を繰り返し、やがて風雪に耐える1本が選ばれ大きなご神木に育ちます。
南砺市専勝寺 K/O邸
一風ごとの枯れ葉の始末、雨樋や排水路を塞ぎ玄関前を枯れ葉の山にします。
枯葉は”スンバ”と呼ばれ50年前までは、燃料として貴重な物でしたが、プロパンガスの普及でそれ以後は厄介なゴミにされました。
数年に一度は剪定も必要ですが、頻度を減らし維持費を下げたいのは人情です。
左は強剪定後で10本以上の立木がありますが、2年後残ったのは6本。
2回を1回で済ませようと、強剪定されますと。2年後は立ち枯れて再度根元から切り直しする羽目になります。
南砺市広安 H/M邸 南砺市専勝寺 M/O邸
常緑針葉樹の強剪定は極端に樹勢を弱めます。程々の剪定を心がけましょう。
爽やかな剪定は、樹下の低木類を夏の熱射から守り、雑草の繁茂を防ぎます。
屋敷林の杉を伐採して数年後、代々大切にしてきた『イチイ、アゼビ、ツバキ』などが枯れるのは、直射日光が当たり過乾燥と熱射が原因です。急な環境の変化は、移動できない植物にはショックが大きすぎるのです。
枝を切り戻し三角錐にもしますが、樹形なりに透かしをするのも、柔らかな感じで美しいものです。
枝の切り残しは樹木の寿命を極端に縮めます。正しい位置で切って下さい。
木にとって枝の切り残しは残酷です。被皮不可能で中に枯れが侵入します。
枝打ちの作業に行って、こうした切り戻しの作業が大変多いのが実情です。
このような切り残しは、皮が巻く以前に腐りが奥に進み、芯材を腐らせます。
風による途中折れなどの原因になり危険で、材木としても価値が無くなります。
下図で枝の落とす位置考えて下さい。長さ2cmの差が分かれ道を作ります。
剪定の全てに当てはまります。この切り方でお願いします。
大きな樹木はレッカーとゴンドラが必要です。
一日これで作業をすると平衡感覚が狂います。夜床に付いても空中で回転しているような錯覚を起こしています(^_^;)
]]>
造成時の無機質或は有害な成分も含む山砂に、僅かの土壌改良材を混ぜて植えても、樹木は小さくなるばかりです。
土壌環境が良ければ、種や挿し木からでも樹木は大きく育ちます。
全くの新地から始まる庭
設計の後、現場の庭はこうして出来上がります。
建築工事の土間は砕石などを敷いて、重機が出入りして踏み固められています。
何本もの暗渠管を敷き、数カ所に直立管やDOパイプを立てて、地上と通気も可能にします。竹垣の廃材を載せて土を盛ります。
アプローチ部分は下から4層に分け、転圧を繰り返し砕石で土盛りします。
先ずはアプローチの土間コン、階段石の固定、板石を敷きながら融雪金具の設置、均等な水量を保つためにパイプはエンドレスにします。勾配や幅の変化現場で眺めて修正する事もしばしばです。
水琴窟の仕掛けもして、階段脇の土留め石積も景色として重要な部分です。
植栽が始まれば、完成は間近!木炭のクズを大量に混ぜ、バーク堆肥もシッカリ混ぜて植え込みます。
車庫前や玄関前の敷石も融雪金具を据えながらの工事です。腰掛待合の土間も完成。
内玄関の柱下に化粧ソウバン、下足箱下にも幅木貼り石。玄関や門の石貼りも左官屋の手を借りながらも自社工事。
株立ちの紅葉、アオダモ、シャラ、ソヨゴ、椿、トサミズキ、カマツカ、風になびく枝先が心地良いのです。
蹲踞は景色のポイントになります。アプローチの模様もポイントです。
格子戸の向こうに見える景色こそ、日本庭園の美しさをアピールできる景色です。
完成しました。が出来上がった時が一番綺麗では困ります。本当の美しさはこれから徐々の見えてくるのです。
]]>